12月20日(土)

鶏のコンフィ


一週間前の日曜日、コンフィをつくった。前回と同じくまずは豚の背脂をゆっくり溶かして大量のラードをつくり、そのラードで鶏の足を数時間じっくり煮込む。今回はローズマリーの他、くちなしの実、八角なども入れて香りを付ける。子牛の脛肉も別に煮込んでみる。
自分で食べる量を少し残して、あとは実家と友達にクリスマスプレゼントとして送った。肉をビンに詰めラードで満たし、煮沸して空気を抜いて保存できる状態にし、それを包んで郵便局に持っていきながら、豊かな料理だなと思う。

新宿でSIONの「12月」を聴いた後、そのコンフィを食す。食しながら、豊かな料理だなとまた思う。豊かな夜に豊かな料理。
そして日本人だから、コンフィの後は味噌汁と白い米と糠漬け。この八百屋の糠漬けがコンフィに負けないくらい豊かな味。

快晴、青い空の続く東京。




12月13日(土)

ふく


山口からふぐがやって来た。

下関、天然のトラフグだ。


てっさを食うときは、まず箸を斜めにしてがががががっとすくい取る感じで身を何枚か掴み、そしてその身をアサツキのたっぷりはいった器に投げ入れ、その身に付いたアサツキだけをいっしょに箸で拾い上げ、ポン酢に付けて食うのが粋なのだ。
皮は水菜とサラダに、アラはてっちりで。白子もしゃぶしゃぶ風に食い、そしてもちろん最後は雑炊で。卵も入れず塩味だけのただただシンプルな雑炊。味が無いくらいに上品で薄いのに、鍋までなめ回したくなるような深い味。

こんなに美味しいトラフグに感謝。




12月3日(水)

polepoleディナー


家の近くにフレッシュネスバーガーの第一号店がある。物語はここから始まったというその第一号店は、木造平屋ペンキで塗られた白い壁と緑の屋根、とてもかわいらしく美味しそうな店構えなのだ。が、最近(といっても3ヶ月ほど前だけど)に行ってみると俺の好きだったチリビーンズホットドックがメニューから消え、替わりにチーズホットドックとかいう名の全くありふれた品が登場していた。しょうがなしに注文したそのチーズホットドックは、「フレッシュネス、お前もか」と叫びたくなるような味だった。

で、最近は家でも豆を食うことにした。このチリビーンズ丼はとてもpolepoleっぽい料理なので、寒くなってきたことだし暖かいアフリカンシチューのカランガもいっしょに。キッチンがpolepole臭。



(c)shuya.ao 2001.06〜