7月25日(日)

福山からのぶどう



目を覚ますと、ブラインドの隙間からは青い空。引き続き夏休みらしい快晴だ。
今日は正しい休日らしい過ごし方で、少し早起きしてcaffeを飲みながらソファーに居座って読書。昨日買った椎名誠の本を読む。時々読みたくなる椎名さんの文章は期待通りでシイナワールドへぐいぐい引き込まれる。椎名さんは俺の親父と同じ歳なのでその辺のところからも感じるものがあるのだ。

昨日福山から送られてきたぶどうを摘みながらシイナワールド休憩。BRUTUS『12時間で辿り着く秘境のリゾートへ』をパラパラめくりながらまだ行ったことのない国を旅するってのを久々にやってみるのも悪くないなと妄想。次に行くことになる外国はどこにしようか。

夕方からTaroの誘われ、友達のBBQパーティーへ。恵比寿、庭園美術館の森の横に建つアパート。自分の範囲外の仕事をしている人と会って話をすることは大切だなと再確認。人なのだ。




7月24日(土)

畑のオクラ



シャンプーまでが暑くなってしまうこの気温にも慣れてきた。朝プールで一泳ぎしてから仕事をするくらいに、好調。

尾道のぶどう、うちの畑で採れたオクラ、キュウリ、ししとう、萩からの塩ウニなどを入れた荷物が福山から届く。そのオクラが何でこんなに違うのかってくらいパリパリッとして野菜らしくて生で囓っても美味いのだ。八百屋で売られるオクラと何がどう違うというのか?
そのオクラを刻んでたたいて、揚げと混ぜ、醤油と黒胡椒で味付けし、鰹節をふりかけ豆腐にのせる。ゆっくり和食ってのはいいね。

日が沈んでからPARCOブックセンターへ。じっくり物色しながら本や雑誌を買いあさる。青山ブックセンターが閉店してしまったのがとても残念だ。




7月3~4日(


富山へ


北陸、富山県へ初上陸の旅。
今回の小旅の目的は二つ。

一.吉阪隆正設計の呉羽中学校(↓)を見学すること
二.富山湾の夏の幸を確かめること




今の季節は岩ガキ白エビが旬で、その他ブリの子供やらカジキやらイカやらで・・・地図を見ると富山湾というの能登半島の内側に広がり、北から流れて来る日本海流の恵みを包み込んで受け止めるような形をしている。魚達にとっては居心地がいいに違いない。更に、富山というところは日本アルプスから流れ出る雪解け水と、その水で育つ米が日本一美味いというじゃないか。

が美味いとは何て豊かなんだ。

目的の呉羽中学校は大小二つの中庭を囲むように校舎が建ち、その中庭側にテラス廊下が回っていて、中庭に立つと教室全てが見渡せる。そのテラス廊下を生徒達はグルグル走り回る。学校に着くと、ちょうど練習をしていた吹奏楽部の音が中庭に丸く響き渡っていて、音にも感動だった。

宿にした八尾をいう町は坂の町、石段の町、おわら風の盆の町、和紙の町などなど、江戸から栄える豊かな山間の町。夜の散歩でふらっと立ち寄った寿司屋が当たりで、富山湾の幸を握ってもらいながら、八尾の歴史を聞き、最近の出来事を聞く。

しかしながらこの小旅、それ以外の食は時間の余裕もなくことごとく失敗。岩ガキも白エビも姿を見ることさえできなかったのだった。



(c)shuya.ao 2001.06〜