11月28日(日)

ジビエの会




チョリスにてジビエの会。庭にある紅葉のもみじの木の下に作られたアースオーブンで肉を焼く焼く。ウサギに始まり、キジ、羊、牛、大山鶏の丸焼きやらハーブ焼きやらマスタード焼きやら、その他ボリビアからやってきたチョリソーやら、イノシシと豆煮込みクスクスやらやら・・・肉肉肉
肉にかぶりつきワインをグビッと飲む。秋も深まる、良い季節。

今日は数十人のお客を相手に動きまわるチョリスの姿がとても気持ちよく、何だか頼もしくなったな〜とうれしい気分だった。鳥類のさばき方っちゅうのを俺は勉強せんといけんな。ももの部分を綺麗に外したいのだ。

金曜日に那覇の牧志市場で買ってきた豚と泡盛「八重泉」、宮古の黒砂糖を使ってラフテーを作ってお土産に持っていく。沖縄の器も盛り付けようにと持っていく。好評で何より。黒砂糖と醤油で豚肉を煮たときのあの臭いは、まさに稲田屋の臭い。それをもっと煮詰めていくと黒砂糖の臭いが消え、まろやかになっていくようだ。勉強になった。





11月22〜26日

八重山への小旅



スジラフテー(波照間)

波照間

コンドイ浜(竹富島)

シャコ貝(石垣島)

首里ソバ(那覇)
やっと行くことができた小旅、南へ、八重山諸島

22日快晴、朝日に輝く東京湾と富士山を離れ、まずは石垣島へ飛ぶ。そこから船で1時間、日本最南端波照間島に上陸したのはちょうど正午。飛んでしまえば早いものだ。

波照間島は一定して風が吹いており、靴下は邪魔ではあるが結構肌寒く、おまけに人がいない。人と会わない。この島は何かどよ〜んとした空気に包まれていて現実ではない雰囲気。現実に生きているこの世界と、この世界ではなく生きている別の世界とが反転しているようなそんな感じか。とにかく風がまとわりついてくる。

宿は素泊まりだったので、二晩とも「パナヌファ」という食堂で夕方の開店から閉店まで居座ってゆっくり食事をする。この食堂にも風が吹いている。スジの部分も一緒に煮込んだラフテー、最高。

波照間を離れる船は大揺れ。内臓が身体の移動についていってない。


平和な空気いっぱいの竹富島へ。ちょうど「ニライカナイからの手紙」という映画の撮影中で、俺が泊まった「仲盛荘」にはその映画の出演者とスタッフ+俺一人。子役の女の子とだるま落としをして遊ぶ。俺は波照間から離れてホッとしている。
竹富の白い砂の路と低い塀、信号機も何もない交差点。飽きない。せめてこの島はこれからもこのままであって欲しいなと願う。
夜は八重泉を飲みながら宿で働く娘二人に誕生日を祝ってもらう。八重山では毎晩八重泉。

シャコ貝の刺身を食べるために石垣島で一泊。波照間で会った娘が働く「栄」という居酒屋へ。カウンターの目の前には目当てのシャコ貝やら鮪やらブダイやらイカやらミーバイやらが並ぶ、都会の店だ。シャコ貝、海ぶどうの酢漬け、もつ煮、イカ墨炒め、イカ墨ご飯、一人ではち切れんばかり。今夜も八重泉。
港でどこかのおじさんが弾いている三味線を聞きながら時間をつぶす。
石垣の宿も素泊まりで、客は若いオージーカップル+俺一人。石垣の古い民家をそのまま使っているその宿でのんびりここでも誕生日を祝ってもらう。

東京への帰りは那覇経由。

ゆいレールで首里へ。那覇の街を高い位置から眺められる面白さ。自由に造形をしている建物が当たり前にあって面白い。東京での格闘とはかけ離れている。
「首里ソバ」でつるっと大盛り。出汁がなんとも優しいお味。

牧志市場で豚肉を仕入れる。お土産はできたものを買うのではなく、現地で材料を仕入れて自分で作ってみること。牧志の豚は臭くて肉らしくて血が騒ぐ。器も沢山買う。


26日、誕生日の日、石垣→那覇→東京。
東京でも祝ってもらう。

良い旅、良い誕生日。





11月3日(水)文化の日

牛タンのトマト煮


TAVELTで買った高級牛タンの残りをたっぷりの野菜とトマトジュースで煮込む。この料理を作ろうと思って一本のタンを買ったんだけど、薄切りにして焼いてみたり、パスタに使ってみたりしているうちに残りは先っぽ1/3ほどになってしまった。
煮込むのに使ったトマトジュースというのがこれまた高級で、糖度度以上だという高糖度トマトジュース、¥300/1缶190g。これも「ほぼ日」で紹介されていたので、ついついお試しセットをクリックしてしまった。味は確かに高糖度高濃度で美味しいが、「あー美味しいですね。」とそれ以上ではない。

水菜と三つ葉、豆腐の上に、ベーコンと茸をゴマ油でじっくり炒めてジュッサラダ、鰹節をふりふりと。


11月になった。
穏やかな天気だった今日、代々木公園は人がいっぱいで、散歩してるといろんな音が聞こえてきた。紅葉も少しずつ、幸せな空気であふれ。
アメリカではブッシュが再選したらしい。ケリーブッシュもSF映画にでてくる悪役にしか見えない。最近の日本のニュースも世界のニュースも、あまり現実感がなく映画を見ているように感じてしまう。



(c)shuya.ao 2001.06〜