8月3〜16日

瀬戸内文化圏の旅


8月6日は広島にいた。今年は広島に原爆が落ちて60年回目の原爆記念日。8時15分、朝の宮島から黙祷した。

前半3〜6は、高松→金比羅→牟礼→尾道→宮島→広島。高松では丹下さんの名作、香川県庁舎のまるで南米にあるかのような生きたピロティーに興奮し、いかがわしい金比羅の町では見たかった参道を覆うテントの陰を上ったり下りたり。日本でも有数の劇的空間。牟礼では和泉さんのご案内で巨大な石の迫力に圧倒される。尾道ではバイパスを降りた下り坂で後ろから追突されムチウッチー、無事に渡った宮島でここにもある参道を覆うテントを記録・記憶し、千畳閣で首を真っ直ぐに昼寝。まだ修復中の厳島神社は何度行っても狙いが定まらない。記念式典後に着いた広島は今年も暑く、日傘が目立つ街。平和公園には沢山の外国人の姿、彼らは何を感じて帰っていき、その気持ちをどうするのだろうか。広島と福山は遠いけれど、俺は広島県民で良かったと思う。

7〜9島へ。渡る前に三宮で丸玉、血が騒ぐ。淡路の由良のハモを食べたら他では食べられない。ハモはしゃぶしゃぶ、ハモの子もしゃぶしゃぶ、鮑は刺身としゃぶしゃぶ、蛸はキュウリとニーニーサラダ、海老は湯がいて、ウニは丼、鰺はたたく。気が狂いそうだ。島はちょうど花火大会の日で混雑。道路が渋滞していると喜ぶお兄。島を後にし、対岸の明石で卵焼き。魚ん棚でも魚が輝く。こだまで福山へ。

福山でも花火大会があったり、ポレポレライブで祝福されたり、夏休み。8月はクーラーの部屋で仕事をするのではなく、風をあびて頭を休め、再起動する季節なのだ。働くべきではない。


ちょっと太ったリリーさんは穏やかないい笑顔で暮らしていて、毎日一緒にいられるこんな幸せ。

金比羅
丸玉食堂
淡路島慶野松原




(c)shuya.ao 2001.06〜