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青山家今年のお歳暮は「鴨のコンフィ」なのでした。 鴨の足を15本注文し、豚の背脂を数キロ買ってかえり、まず一晩目、夜なべをしてラードを作る。そして二晩目、続けて夜なべをし、そのラードで鴨の足をゆっくりじっくり数時間かけて煮込む。こんがりと仕上がった足を瓶につめる。 これが届いた人はラッキーだなあ。 下のカニは「青山祭り大感謝祭」のときに島から送られてきた巨大なワタリガニ。土楽鍋で酒で強火で蒸したところ、美しい赤に変身。カニはちょっと怒っている。 今年は大きな動きをした。そして来年はこの調子でさらに勢いをつけて動くのだ。 |
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島へやって来た。ひとり電車に乗りバスに乗り、長い橋を渡り、誰ともすれちがわない町を歩き、島へ辿り着いた。寒い冬の暗くなった知らない町の景色は静かで、そこは外国のようで、そしてそこを移動する俺は外国人になったようだった。島の風は暖かく、さすがに島だなあと感動した。 まず辿り着いた島のPolePoleのような店にはお兄とその仲間達がいて、そこも島の暖かい空気がいっぱいで、はるばるやって来のはこのためだとうれしかった。東京に浸ってしまっている最近の俺は空きあればそんな空気を吸いに行かんといけんと思っていたから。俺ひとりのまわりだけにまだ東京の空気がまとわりついていてそんな東京臭のする俺も何かいやだなあとも思った。 ![]() 島の寿司をつまみに寄る。狭い狭い島式の座敷にも地のものが運ばれてくる。輝くイワシに鰺に鯛、ほわほわ穴子と甘いイカ、そして巨大鯖。これにはたまげた。腹がはち切れた。寿司屋のおやじの地の鯖自慢にも力が入る。 次の日の島に吹く風は強く、冷たく、たくさんのぽっかり雲が慌ただしく流れ、島の上空を通過し、これがいつもの平日っぽい島の気候なのかと思った。「島の生活」をその雲のように慌ただしく満腹に味わい、ちょうど届いたばかりのGROOVERSの新譜をiPodに入れ、淡路島3.7牛乳をお土産に島を離れた。 ブラーバ、島! |
(c)shuya.ao 2001.06〜 |